1952年の創業以来、リサイクル事業を行ってきたAREホールディングス。なぜ日本で、世界で注目されているのか、キーワードから紐解きます。
当社がリサイクルで生み出す金の総量は世界トップクラスです。金は世界のリサイクル量の2.6%を占めています。2.6%と聞くと少なく感じるかもしれませんが、当社がリサイクルにより生み出す金の総量は世界4位の天然金鉱山が産出する量に匹敵するほどです。
有名企業がサプライチェーンのカーボンニュートラル化を進める中、リサイクル由来の貴金属の価格が天然資源より高くなり、「グリーンプレミアム」と呼ばれる経済的価値が生まれています。当社がリサイクルにより生み出す製品は、まさに「グリーンプレミアム」を持つ製品です。
当社は、日本金地金流通協会に加盟しており、金や銀、プラチナ、パラジウムを取り扱っています。これらは大阪取引所(OSE)や、ロンドンのLBMA・LPPMで品質が認められており、世界的に評価されています。
当社には事業のスクラップ&ビルドを繰り返してきた歴史があります。写真定着液からの銀のリサイクル事業により創業し、その後、デンタル・宝飾・エレクトロニクス・触媒といった銀以外の貴金属を扱う分野にも参入し、新規事業創造に挑戦してきました。一方で収益性や成長性、シナジーの観点から、当社において継続すべきではないと判断された事業からは、 躊躇せずに撤退して今に至ります。
当社は、2024年に公式オンラインショップを開設し、個人向けに貴金属の販売を開始しました。長らくBtoBを事業の基盤としてきましたが、今後はBtoCでも当社の高品質な製品を提供し、世の中に価値を提供していきます。
当社は重水リサイクル事業の拡大を推進しています。水素はカーボンニュートラルの達成に重要な素材として注目されており、その水素の同位体である重水素もさまざまな産業分野での活用が期待されています。当社は重水素の原料である重水をリサイクルする技術を確立し、国内の重水需要に応えるとともに、併産する水素の販売を通じてCO2排出削減に貢献しています。
貴金属リサイクルは、鉱山から新たに生産した場合と比べて環境負荷が低いとされています。例えば、金を生産する際のCO2排出量は約10分の1と言われています。当社のリサイクルによって間接的に削減しているCO2の量は4283万本分の木が吸収する温室効果ガスの量に相当します。
当社は貴金属サプライチェーンの一員として、国際基準に従った管理体制を構築し、「責任ある貴金属管理」を推進しています。法令遵守・国際規範の尊重、人権・労働、安全・衛生、環境、公正取引・倫理などについて社会的責任を果たしています。
当社は従業員の個人生活と仕事の両立支援を積極的に行っており、2024年には厚生労働大臣より「プラチナくるみん」認定を受けました。また従業員の健康管理に対する取り組みにも力を入れており、「健康経営優良法人」の認証を5年連続で取得しています。